2022年3月27日、テーマはアピアランスケアで研修会を開催しました。
アピアランスケアは治療中も社会との接点が増えるようになっている今、より重要となっています。
しかし、アピアランスケアは美容にあたることが多く、保険適用外の分野となると、医療現場での支援の限界があったり、医療従事者の関わりの難しさもあるのかもしれません。

資生堂さんの瀬村氏と石田氏は、がん患者さんが抱える、肌の黒ずみや肌荒れ、眉毛が脱毛してまばらになったなどの外見の変化に対して、スキンケアやメイクアップでカバーできる技術を教えてくださいました。
大阪国際がんセンター リソースナースセンター長である北坂美津子氏は、身体症状別のアピアランスケアから、アピアランスケアを医療者が行う意義、脱毛の低減に向けた頭皮冷却装置を使用した実例など、総括的にアピアランスケアをご講義くださいました。
資生堂さんは、治療中にあえて敏感肌用に変更する必要はなく、問題なければ今まで使ってきたスキンケア用品を使ってくださいと、北坂さんは爪のひび割れに100均のマニキュアでも良いとおっしゃいました。

アピアランスケアはお金をかけなければできないというのは思い込みであり、まずは専門家に相談してみることが大切ですね。
患者さんが相談しやすい環境づくりのために、医療従事者はまだまだ連携を深め、いろんな側面から深めていかなきゃいけない分野だと改めて感じさせられました。
また事例検討をしてみて、患者さんの病状や心理を理解し、寄り添いながら、外見の変化についての情報を丁寧に提供していくことができれば、私たちが関わる意義があるのだとも感じました。

講師の先生方、参加された皆さま、お疲れ様でした。
ありがとうございました。