活動報告

第20回がんライフアドバイザー研修会~ACP~

2021年12月12日、テーマはACP(アドバンス・ケア・プランニング)で研修会を開催しました。
ACPは「今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」と定義されています。
しかし今日の研修会では、ACPという言葉や定義にとらわれず、患者さんの少しの変化も見逃さずにACPのタイミング図り、私たちが患者さんから信頼されることで患者さんの望む生き方を引き出していく、ということを共有しました。

笹田氏からは、まずACPの押さえておくべき基本的なポイントを教わり、それを踏まえて実際の事例をご紹介いただき、ACPアプローチのリアルを見せていただきました。
「逝きたい」という言葉は、決して人生に対して諦めたわけでも弱音を吐いたわけでもないということを、受け止められる存在であるからこそ信頼関係が築け、また、信頼関係があれば、会えない期間や環境であってもSNSを使ってACPアプローチができることにも気づかされました。

片岡氏は2つの事例を、情景が目に浮かぶようにお話しくださいました。
最後におっしゃった「誰も療養者の人生を生きていない、だから答えは療養者の中にある」「死は人生の線上にある1点に過ぎず、今日は生きるタイミングなだけ、明日は死のタイミングかもしれない、ただそれだけのこと」という言葉は、皆さんの心にも響いたことと思います。

深くて濃い研修会となりました。
講師の先生方、参加された皆さま、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

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